ふるさと納税をする前に必ずしておきたいのが「控除上限額」を知ることです。
上限額を超えてふるさと納税をすると、その分は控除されません。
そんな事態を避けるために必要なのが、上限額のシミュレーションです。
本記事では、下記の内容について説明します。
ふるさと納税の限度額は簡単にシミュレーションできる?
ふるさと納税の限度額をシミュレーションするには、多くのふるさと納税サイトで提供されている限度額を計算できるシミュレーターを使って計算できます。
各サイトで提供しているシミュレーター
主なふるさと納税サイトで使用できるシミュレーターをご紹介します。サイト名をクリックするとそれぞれのシミュレーターが掲載されているページが表示されます。
どのサイトのシミュレーターも、簡単版(簡易版)と詳細版の2つを使うことができます。
正確に詳細なシミュレーションはできる?
これらのシミュレーターで正確な計算ができるかというお話ですが、結論をいうと「あくまでも目安」なので、厳密な計算が必要な場合は税理士さんに相談するのが一番良い方法です。
ただし、目安でも知っておくことはふるさと納税を活用するためにはとても重要なので、管理人はシミュレーションすることをお勧めしています。
どのサイトのシミュレーターも、簡単版(簡易版)と詳細版の2つを使うことができますが、どちらを使うべきかという目安はおおむね以下の通りです。
簡単版でもいい方
所得が給与のみで、年末調整以外の控除がない人(確定申告をしていない人)
この方におすすめのシミュレーターは「さとふる」のシミュレーターです。
⇒さとふる
生命保険料控除が考慮されないので正確性では若干劣りますが、手軽に目安を知るには十分です。
詳細版をお勧めする方
確定申告をしている人
自営業、副業をしている、株の売却益や不動産収入がある、会社員でも医療費控除などで確定申告をしている場合は、控除額が給与収入だけの場合とは違うので、詳細版を使って必要な数字を入力する必要があります。
こちらの方におすすめのシミュレーターは「楽天ふるさと納税」の詳細版シミュレーターです。
⇒楽天ふるさと納税 詳細版シミュレーター
ただし、このシミュレーターを使う場合、以下の点にご注意ください。
下図1、2は入力画面の一部です。
図1赤枠内の「給与所得控除後の金額」と「所得控除額の合計額」を入力したときは、図2赤枠内の「下記項目は年末調整で計算していない場合に入力してください」以下の項目は入力しないでください。
これらの項目は、源泉徴収票の「所得控除額の合計額」に含まれているので、両方入力すると重複して控除額が2倍になってしまうため、正確なシミュレーションができなくなるからです。
また、ふるさと納税サイトではありませんが、より詳細なシミュレーション結果が必要な場合は、こちらのサイトを使うとかなり細かく目安額を計算できます。
入力項目が多く、多少知識が求められるかもしれませんが、正確な結果を知りたいならこちらのサイト一択です。
所得税,住民税,社会保険料,手取りの簡易計算&ふるさと納税(限度額,自己負担額),住宅ローン控除(実質控除限度額),医療費控除等の減税効果確認ツール
自営業や副業をしている方、年金生活者はどうやってシミュレーションする?
自営業者や副業をしている方、収入が公的年金だけの方の場合、確定申告書の内容を詳細版のシミュレーターに入力することで、目安の金額を求めることができます。
簡易版のシミュレーターでは、いずれの方も目安の計算すらできないのでご注意ください。
シミュレーターを使うときに必要な書類
シミュレーターを使って計算するときは、以下の書類を用意してください。正確な数字を入力することでより正確なシミュレーションが可能になりますので、必ずこれらの書類を用意して入力してください。
収入が給与所得のみの方(会社員の方)
源泉徴収票
自営業の方、副業をしている方(給与以外の所得がある方)
確定申告書
会社員の方でも医療費控除や住宅ローン控除があるために確定申告をしている方は、詳細版のシミュレーターを使って、確定申告書から必要な情報を入力してください。
総務省のページでシミュレーションできるか?
最後に、ふるさと納税制度の管理元である総務省のホームページでシミュレーションができるかどうかについて説明します。
結論から書くと、シミュレーションできるツールはあるものの、ホームページ上ではシミュレーションできません。
こちらのページには、早見表とエクセルを利用したツールが置かれています。
↓
総務省ふるさと納税ポータル「ふるさと納税のしくみ」
ここからダウンロードできるエクセルのシミュレーターを確認しましたが、内容はふるさと納税サイトの簡易版とほぼ同じでした。
個人的にはダウンロードしてまで使う価値はないと思います。
まとめ
2,000円という自己負担額を有効に活用してふるさと納税をするために、シミュレーターの活用はかかせません。この記事を読んで、正しくシミュレーションして寄付し過ぎないように注意いただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。