ふるさと納税のメリットとして挙げられるもののひとつに「住民税や所得税控除が受けられる」というものがあります。
この記事では、ふるさと納税制度を利用するときに重要なポイントである「控除」についてお伝えします。
ふるさと納税では何が控除されるのか
ふるさと納税とは、今自分が住んでいない他の地方自治体に、自分が納める所得税や住民税の一部を寄附できる制度です。
出典:総務省ホームページ
この寄附した金額のうち2000円を超える部分について、収入に応じた限度額まで所得税と住民税が控除されます。
出典:総務省ホームページ
ふるさと納税で控除を受けるには?基本的な流れ
ふるさと納税の場合、寄付をすれば自動的に税金が控除されるわけではありません。
控除を受けるためにはご自身で確定申告をする必要があります。
以下に、ふるさと納税の基本的な流れをまとめます。
出典:総務省ホームページ
1.寄附する自治体や特産品を決める
ふるさと納税サイトで、寄付をする自治体や欲しい特産品を調べます。
ふるさと納税サイトでは、ふるさと納税の返礼品選びから寄附の申し込みまで、すべての手続きを一度にできます。
2.自治体に寄附する
各ふるさと納税サイトで寄附の手続きをします。
支払いにクレジットカード対応をしている自治体ならその場で必要な手続きが完了します。
3.特産品を受け取る
きっとここが一番楽しみな時間になると思います。
お手元に特産品が届くまでの時間は品物や時期、自治体によって変わります。
4.寄附金の受領証を受け取る【重要】
自治体から、寄附したことの証明として寄附金の受領証が届きます。
送付方法は自治体によって異なります。
- 特産品と一緒に同封
- 寄附完了後1~2カ月後に発送
- 確定申告開始(2月中旬)までに1年分の寄附総額が記載された受領証を送付
この受領証がないと確定申告ができませんので、必ず大切に保管してください!
5.確定申告する
毎年2月中旬から確定申告の受付が始まります。
申告期間はだいたい1ヵ月間なので必ず期間内に手続きを済ませてください。
確定申告は初日と終了直前の一週間くらいは税務署が大混雑します。
できれば、ちょうど申告期間の真ん中あたりに税務署に行くことをおすすめします。
また、サラリーマンの方は「ノンストップ特例制度」を利用すれば確定申告は不要です!
ワンストップ特例制度についてはこちらの記事をご覧ください。
→ふるさと納税 確定申告
ふるさと納税の控除の仕組み
では、ふるさと納税では何がどのように控除されるのかというお話をします。
確定申告をすると、所得税と住民税から収めた税金の額に応じた額が控除されます。
ただし、ふるさと納税をした時期によって税金が控除される時期が変わります。
出典:総務省ホームページ
・所得税
ふるさと納税を行った年の所得税から控除されます。
例えば、平成28年12月31日までにふるさと納税を行うと、平成29年2月に申告する「平成28年分」の確定申告で所得税から控除を受けられます。
控除を受けた分は還付金として、後日税務署から指定口座に振り込まれます。
・住民税
ふるさと納税を行った翌年分の住民税から控除されます。
所得税からの控除とは別に控除されるため、実際の控除額は、6月頃に配布される住民税の決定通知書でわかります。
ちなみに控除の対象となるふるさと納税額は、総所得金額に対して所得税は40%、住民税は30%が上限となります。
ふるさと納税で控除を受けられるメリットとは?
ふるさと納税で控除を受けるには少し手間がかかります。
しかし、ふるさと納税の手続きにかかる手間を考えてもそれを上回るメリットがあります。
もし、返礼品がなかったとしても住民税や所得税が減額されると、実は大きなメリットが得られる場合があります。
例えば、住民税と所得税が減額されると本来の税額では受けられないはずの助成金をもらえることがあります。
本来は受けられないはずの助成金が、住民税の一部を他の自治体に納めることによって逆にサービスを受けられるというのは矛盾しているように思われますが、そういうことが起こるのが今のふるさと納税の制度です。
制度の見直しがずっと言われ続けていますが、納税者の立場としては制度を正しく利用したうえで最大限のメリットを得られるようにするしかないと私は考えています。
自分の生活を守るためにも、ぜひふるさと納税のメリットを活かしていただきたいと思います。
主なふるさと納税サイトのご紹介
最後に、ふるさと納税をするのに欠かせないふるさと納税サイトのうち、代表的ないくつかのサイトをご紹介します。
どのサイトを使っても、ショッピングサイトのような使い心地で欲しい返礼品を探して寄附ができます。
ふるさとチョイス
参加自治体が最多、日本最大のふるさと納税サイトが「ふるさとチョイス」です。
このサイトが誕生しなければ今につながるふるさと納税ブームは起こらなかったかもしれません。
さとふる
今でも鈴木奈々さん出演のCMをご記憶の方も多いかもしれません。
人気ランキングの種類が一番充実しているので、何を選んだらよいか迷ったときに使いやすいサイトになっています。
また、無料で会員登録すると、専用コールセンターによるサポートや寄附履歴などを管理できるマイページを利用できます。
ふるなび
ふるさと納税サイトとしては老舗のサイトが「ふるなび」です。
パソコンや調理家電、白物家電など電化製品の返礼品を探すなら、最初に見る必要があるのが「ふるなび」です。
返礼品の内容に通産省の指導が入ってからは、ふるなび以外に電化製品を取り扱っているサイトはほとんどありません。
また電化製品の返礼品の数も他のサイトにはないほど揃っています。
通年で寄附金額に応じたAmazonギフト券がもらえるのも他の大手サイトにはない特徴です。
楽天ふるさと納税
国内最大級のインターネットショッピングサイト「楽天市場」では、ふるさと納税に特化したページが用意されていて、参加自治体の数もどんどん増えています。
楽天スーパーポイントを使って寄附したり、寄附すると楽天スーパーポイントがもらえたりと楽天市場のヘビーユーザーにはメリットばかりのふるさと納税サイトです。
楽天ふるさと納税で、楽天カードを使ってふるさと納税するとさらにお得です。
↓
楽天カード新規入会キャンペーン
まとめ
ふるさと納税をすると所得税と住民税の控除を受けられます。
ただし、そのためには自分で確定申告をする必要がありますが、サラリーマンの方はワンストップ特例制度を使えば不要です。
せっかくふるさと納税をしてもあとの手続きが正しくできないと控除してもらえないので十分注意してふるさと納税をしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。