ふるさと納税制度を取り仕切っているのが総務省であることは
ふるさと納税をしたことがない方でもご存知ではないでしょうか。
また、この制度は菅官房長官の肝いりで実現したもので
制度の不備を指摘した官僚は左遷されたという話も
先日テレビのニュースで報道されていました。
そんなふるさと納税ですが、制度を運用している総務省のホームページには
ふるさと納税の情報を集めたポータルサイトがあります。
↓
総務省ふるさと納税ポータルサイト
総務省のふるさと納税ポータルサイトの概要
総務省のふるさと納税ポータルサイトには以下のような情報が掲載されています。
・トピックス
最新ニュースや調査報告はここからご覧いただけます。
・よくわかる!ふるさと納税
ふるさと納税が何のために作られたのかという素朴な疑問に
ざっくりと答えています。
詳細情報へのリンクも載っているので、まず最初にここを見ると
ふるさと納税についてある程度理解できると思います。
・ふるさと納税の理念
もともとはこのページに書かれている
「ふるさと納税で「地方創生」」
「ふるさと納税で日本を元気に!」
という想いから制度が始まったと言われています。
このページからは平成19年に実施された
「ふるさと納税研究会」の会議資料・報告書へのリンクも
載っています。
制度開始前にどんな話し合いがされたのか
興味のある方は必見です!
・ふるさと納税のしくみ
概要、流れ、税金の控除について
より具体的な説明がされています。
ただ、文字情報が多いので
なかなか一度読んだだけでは
頭に入らないかもしれません。
・ふるさと納税の活用事例
総務省が選ぶ「これがふるさと納税の理想形」という
事例を集めたものです。
当然ですが泉佐野市のような事例は掲載されていません・・・
・総務省の支援策
おそらく今後増えていくであろう、
クラウドファンディング型のふるさと納税や
ふるさと納税をきっかけとした移住交流促進プロジェクトに
補助金(特別交付税)を出すことをしているようです。
・よくある質問
17個の質問とその答えが掲載されています。
ざっくりと知りたいならこちらを見たほうがよいかもしれません。
・関連資料
「トピックス」に掲載された資料も含めて
公式リリースされたものはほぼここに集められているようです。
総務省が考えるふるさと納税とは
総務省が作っているポータルサイトなので
日本中にこのサイトよりも確かな情報は存在しない
という意味でこのサイトはとても重要です。
特に、制度の変更や指定自治体のような
総務省権限で動いている話のオリジナルな情報は
すべてこのサイトから発信されます。
何かを調べるときはまずポータルサイトに来て
自分で内容を確認したほうが良いと思います。
そんな総務省が考えるふるさと納税というのが
「活用事例」に現れているのだと思います。
ここを見ると地方の困りごとが
ふるさと納税による財源を使って解決した
という理想形(と思えるもの)が並んでいます。
ふるさと納税の理想と現実
ただ、実際にはそういう理想だけでは
全然寄附が集まらなかったことは
今もよく知られた話です。
制度開始後なかなか寄附が伸びなかったのも
制度自体のPR不足もあったと思いますが
税制上のメリットが理解されなかったことも
要因だったのではないかと思います。
現実は返礼品の存在によって
大きく盛り上がったわけですが
結局善意だけではなかなか人は動かない
というのが現実なのだと思います。
よくよく勉強するとたとえ返礼品がなくても
大きなメリットがあることがわかります。
ただ、そのメリットを享受できるのは
特定の層だけだったりすることがわかると
ふるさと納税制度は一から見直すべきでは
と個人的には思います。
とはいえ、総務省が決めた制度なので
それに従って制度を活用することが
私たちにできる唯一のことだとも思います。
ちなみに、このポータルサイトの説明では
いろいろとわかりにくい箇所があると思います。
このサイトでは、そういう部分も
分かりやすく説明していくことを心がけるとともに
新しい情報を逐次更新していきたいと思います。